SLユーザーのためのBlenderはじめの一歩 第31回

スカート作成の一番難しい作業を紹介します。

無理!って思ったらやり方だけトレースしておいてください。服を本格的に作ろうと思えば、いつか役に立ちます。


★服作りは初心者向きとは言えません。出来なくても大丈夫です。講座を何度も繰り返して練習していれば、いつかかならず手応えがあると思いますのでがんばりましょう。


今回のポイント

★ウェイトペイントモード
★ポーズモード



毎度のことですが、これを忘れずに
★3DカーソルはShift+Cで中心にもってきておいてください。

★注意:今回紹介する方法で作成したリグ入り服は完全なフィットメッシュとはなりません。
 完全にしたい方は、Blenderの有料アドオンであるAvastarの導入をオススメいたします。
 まずは、服作りを体験してみようという趣旨です。



リグを入れた時のファイルを開いてください。



赤枠、2-modelになっていることを確認してください。



このデータはいつもと向きが90度ちがっているので、3キーで正面です。



ボーンを選択してください。



Control+TABキー で、ポーズモードになります。左足のボーンを選択しましょう。

ボーンとは、アバターに入っている、いわば骨です。



Rキーで左右それぞれ、このくらいRキーで広げてください。




スカートを選択して、さらにControl+TABキーで、ウェイトペイントモードになります。

これで、アバターが動いた時の、服の追従を制御します。

赤いほどよく動き、青い部分は動きません。

これを体の部位ごとに、設定していきます。




減算で、スカートの上部の赤い部分を消していきます。青く塗っていきます。

Zキーを押してワイヤーフレーム状態にすると作業がしやすいです。戻す時はまたZキーです。

正直、とても難しいです。これはコツとかっていうよりも練習練習練習です。数を作りましょう。

(ほんとのところ、私もこの作業嫌いなので、Avastarで楽をしています。本気で服作りに取り組みたい場合、時間的な効率を考えれば導入は必須といえると思います。ただ、有料ですから、そのあたりはどの程度必要かどうかで判断してください。Avastarの初歩的な使い方については、個人レッスンをしています。)




ボーンを切り替えると、逆側のウェイトが表示されます。こちらも同じように消していきます。



こんな具合に。



赤枠に、ぼかしブラシがありますので、なんとなく境界をぼかしておきましょう。



動かしてしまったボーンをもとに戻す時は、Alt+Rキーです。左右それぞれ元に戻しておきましょう。



レイヤー表示で、スカートだけにして、前々回と同じようにDae出力します。



インワにアップロードして確認です。

足を動かした時のスカートの挙動が良くなっているはずです。



いろいろ動かしていくと、アラがたくさん見えてしまって、本当に終わらない作業になります。
服作りはこの作業と、テクスチャ作成がとても重要になります。ここまでくると初心者講座とは言えない状態になってしまいましたが、一応、やり方だけは公開しておきます。

大変な作業ですが、やる気のある方はどんどんチャレンジしてみてください。


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