セカンドライフで作った重たいプリムオブジェクトをBlenderで1プリムにまとめる
通常の講座とは別に、質問があった時に私の分かる範囲でセカンドライフとBlenderの連携を書かせていただきます。
今回は、プリムオブジェクトは作れるよ!Blenderはインストールしてあってマグカップなら作ったよ!って人のためにピンポイントで便利な使い方をレクチャーします。
プリムで複雑な形を作るとどうしてもプリム数が増えて重くなってしまいます。プレミアムアカウントについてくる土地の権利のプリム上限は117です。117では複雑な家具は置けませんね。
セカンドライフ内でもプリムをまとめて少なくするツールは売っていますが、Blenderを使えばほぼワンボタンで実現できます。
では、時節柄「そり」でも作ってみます。
今回は、プリムでのものづくりができる人用です。制作の細かいところは割愛します。
注意:ファイヤーストームからのdae出力は、ご自分で制作したプリムオブジェクトに限ります。フルパーミッションであっても、制作者が違う場合出力できません。
ガシガシ作ります。
細かいところも…
完成です。
リンクしちゃいましょう!なんと!54プリムになってしまいました。これはちょっと家には置けないですね。
ファイヤーストームの右クリックでSave as、出てきたパネルのSave asを選びdae出力します。
★パイメニューの方はオブジェクトを 右クリック>詳細>詳細>別名で保存>メッシュ を選ぶとSave Object
Collada...というパネルが現れますので、そこでSave as..を押してください。
適当な場所に適当な名前をつけて保存します。
Blenderを立ち上げて、daeファイルをインポートします。
作業環境を一致させるために、テンプレートのファイルを置いておきます。
自分の作業環境ができている方は無視してください。
テンプレート
右のパネルを見てください。54のプリムがすべて別々のグループになっています。
下の赤枠、オブジェクトモードになっていることを確認してください。
キーボードのAで選択と解除ができます。オレンジ色の点がすべてに出るようにしてください。
読み込んだあとのデフォルトではこの状態になっています。
上の赤枠、統合ボタンをクリックしてください。
オレンジ色の点が一つになりました。右のパネルのグループも一つになっています。
ファイルメニューからエクスポートでdaeファイルを出力します。
セカンドライフに戻りメッシュアップロードです。
Blenderから出力したファイルを選択し、開くを押します。
ウエイトと料金の計算を押してください。
土地の負荷が12.118になっています。これはこのままアップロードすると13プリム分だよ!ってことです。
今回は1プリムまで減らします。
データ源の低と最低は1でかまいません。そんなに引いた時のメッシュ耐性は必要ないと思います。
中は結構重要になってきます。1にすると形が崩れた時につかんで編集できなくなりちょっと困ります。
730にして再計算、これでも2.203です。単位は切り上で、3プリムとなります。
300にしてみましょう。
お、0.987です。これで1プリムになります。
ちなみにメッシュオブジェクトは大きくした場合、負荷が増えて1プリムでは収まらなくなりますので注意してください。
アップロードしましょう。
このくらいだと、メッシュアップロード最低金額です。
イベントリに入りました。
土地の負荷は確かに1になっています。
メッシュの引き耐性の確認です。まだまだ大丈夫です。
高低差のあるテレポートには弱いですので、用途に気をつけてください。
元オブジェクトと並べてみましょう。
54プリムになっていますね。
両方にテクスチャを設定します。
椅子くらいのものなら問題ないのですが、このくらいの複雑さになるとUVマッピングが正しく機能しませんので、マッピングは「平面」にしましょう。
出来上がりました。
★この方法でプリム数を減らしたオブジェクトは、座ったり壁にしたりするのに適してはいません。通り抜けてしまったり、足を踏み外してしまったりします。
飾り物と認識してください。
そうならないために、物理効果をつけるのですがこれはアップロード時に指定します。これについては別途説明をする予定です。
また、データ源(LOD)の数値を大きくすると、硬いオブジェクトになります。使用目的に応じて、プリム数を調整しましょう。
★Raiden
Heinkelさまの検証により、アップロード時は標準ビューアの方が良い結果が出るとのご報告をいただきました。お試しください。